野鳥紀トップページへ 野鳥の写真集・総合目次へ 観察野鳥一覧表へ 制作メモのページへ ご案内のページへ 一シギ二タカ三ツグミへ移動 動画集「ビデオカメラと野鳥」のサイトへ移動

ケリの記録(2011年

   2006年の記録
2007年の記録
2008年の記録
2009年の記録
2010年の記録
2011年の記録
2011年のケリの概要です。(110811作成)

昨年から、地元の方が精力的に調査をされています。
今年はバンディングもありませんでしたし、私は大雑把に回りました。

今年、営巣を最初に確認したのは4月13日です。
営巣箇所が一番多かった日は5月1日で、8か所で同時に営巣していました。
最初にヒナを発見したのは5月4日に1羽です。
成幼含めての最大羽数は6月22日に、76羽をカウントしました。
この日は、3か所に分かれて群れを作っており、各31羽、26羽、19羽の群れでした。
繁殖活動が終わるころ、こうして群れを作ります。
ただ、この時点では、ヒナを育てている家族もまだ沢山あり、
6月27日、親2ヒナ3、親2ヒナ3、親2ヒナ3と、3か所で家族が群れとは別に行動していました。
もちろん、群れに合流しているヒナ(幼鳥)もいるのだろうと思います。
この時点で、いずれの幼鳥も飛べるほどに成長していました。
この大集団を観察できるのは2週間程度です。その後また減っていきます。
これは、分散して減っているのか、ただ単に見つけ出せないのか不明です。

特筆事項
今年は、2009年生まれのリング付きの1羽が、3羽のヒナを育てていました。
つまり、少なくとも2年目(満2才)には繁殖可能ということです。
2011年8月11日、この親鳥をほぼ同じ場所で確認、20数羽の群れの中でした。
この親鳥の近くに、成長した数羽の幼鳥がいました。多分、自分の子供です。
それとなく幼鳥をかばうようなしぐさをしていました。
このつがいは、比較的見やすいところで営巣していましたので、ほぼ毎回観察出来ました。
とても行動的、戦闘的でした。こちらがちょっとでもヒナに近づきすぎると、
親鳥が羽を広げて警戒、威嚇していました。(下に写真があります。

ケリを観察していると、ほぼ毎回タマシギを見ます。
好んでケリの近くに営巣するのではないかと思います。
6月10日、タマシギのヒナ4羽が誕生していました。
カラス等を追い払うケリの習性を、ちゃっかり利用しているような気がします。
偶然かもしれません。でも、他の地域に比べて、タマシギの密度は、かなり高いと思います。

ツバメなどで言われるように、ケリもまた人間を利用しているのではないでしょうか。
そのため、好んで人家の近くで営巣するのではないのかと思っています。

   


11年5月25日、ケリの親子です。
ヒナは、特に小さいうちは、よく親のおなかの下で休憩します。
ヒナは多くて4羽、親は2羽いますので、うまく分散すると無理はないのですが、
時たま、もう一羽の親鳥が近くにいないと、混み合います。


鶴亀算ではありませんので、足の数を数えると、羽数がわかるかもしれません。

下は、別の固体です。

5月4日、
親鳥が羽を広げて威嚇しています。
本気になると、もっと羽を広げ、もっと低い姿勢になります。
そこまでさせると、気の毒ですので、こちらも早々に退散しました。
リング付きです。2009年誕生の個体です。

トップページへ