野鳥紀トップページへ 野鳥の写真集・総合目次へ 観察野鳥一覧表へ 制作メモのページへ ご案内のページへ 一シギ二タカ三ツグミへ移動 動画集「ビデオカメラと野鳥」のサイトへ移動

ケリの記録(2007年)


2006年の記録
2007年の記録
2008年の記録
2009年の記録
2010年の記録
2011年の記録

07年7月22日、このページ作成開始
まとめ 以下、2007年のケリの(繁殖の)観察記録です。
今年は、バンディングの手伝いをすることになり、2月ごろから慎重に調べていました。
これはそのまとめです。

羽数は、今年の最高をカウントしたのは、孵化以前では25羽でした。(4月26日)
ヒナが生まれだして、ヒナまで合わせた数では、最高34羽。(6月10日、内ヒナは6羽)
今年、営巣箇所は延べで17箇所。

抱卵中に、耕運機で耕されて、なくなってしまう巣も多い。
巣は、一つの田に同時に複数あることはほとんどない。
で、その巣が耕された後で、しばらく日を置いて行ってみると、また抱卵しているということが
3箇所ほどありました。
このケースもそれぞれ一回と数えて、延べ、としました。
羽数の総数がもっと多いのかもしれないし、
一度失敗しても再度挑戦するものも多いのだと思われます。
このあたりも将来、バンディングで解明されるかもしれません。

同時に営巣している場所は、一番多いときで10箇所。(4月26日)
最終的に、孵化を確認できた巣は8箇所。

生まれてすぐは、4羽ないし3羽のヒナがいたのに、翌日以降観察していくと、
1羽また1羽と減っている、ということも結構ありました。
実際にその現場を見たことはありませんが、外敵のせいだと思います。
繁殖地には、蛇、イタチ、猫、カラス、トビなどがいます。

7月20日、幼鳥は少なくとも6羽はいました。この時点でほぼ親鳥と同じ大きさに育っています。
まだ数箇所で、親鳥が異様に警戒しています。
もう、稲の丈が高いため姿は見えないが、他にも幼鳥がいるのかも知れません。

7月24日は総数で60羽でした。移動中のものがたまたま立ち寄っているのかも知れません。
幼鳥は新しく3羽を見つけた。幼鳥の総数は9羽になりそうです。

昨年、一番多くカウントしたのは成幼合わせて34羽(06年8月27日)でした。
昨年も、育った幼鳥は、最終的には6羽でした。
幼鳥も自由に飛び回りますし、稲も伸びています。ここまでくると、成幼の区別は難しくなります。
見落としもかなりあると思います。



4月20日




まず始めに、写りの悪い写真ですが、これに気がついたときは感動しました。
わかりにくいかも知れません、中央がケリの巣です。(残念なことに後ろ向き。)
よく見ていただくと、巣のところだけ耕運機がよけて耕してあります。
ここの巣は、おかげさまで3羽が育ちました。
この隣接の田にも巣があり、そこもこれと同じように巣をよけて耕してありました。
多分同じ地主さんでしょう。
でも、このように保護された巣は、私が見た限りでは、この2箇所だけでした。
(以下、各写真は同一固体ではありません。)


5月4日



ヒナが親鳥のおなかにもぐりんだところ。


5月26日



成鳥。左足に水色(多分)のカラーリング、右足はメタル。


6月22日



幼鳥。左足は赤色のカラーリング、右足はメタル。
この幼鳥は、横島で一番早く生まれたもの。
気の毒に、足環も一番目でした。
この巣から育った幼鳥は、足環を付けようとしたときには、既にこの1羽しかいませんでした。

巣は、車がよく通る道路のすぐ脇にあり、車が通るたびに立ち上がるので、
道路から卵の数が数えられた。間違いなく4個ありました。

7月20日、元気に飛び回っています。
他の巣から育った幼鳥と一緒でした。
気のせいか先頭を切って飛んでいるように見えます。(この地域の第一子だから)
赤いリングが目立つのですぐわかる。そのせいかもしれません。




一部始終をみていた感想です。足環をつける作業は大変だと思います。
幼鳥があまり小さいと付けられません。
でも育ちすぎると、飛んで逃げてしまうので、捕まえられません。
というわけで、生後2週間目ぐらいから4週間目ぐらいの休日に作業しなければなりません。
その日が雨だと仕事にならない。
ここまでの条件がそろっても、稲の苗が植えてある田に逃げ込まれたら、手も足も出ません。
ご苦労様でした。


2008年の記録


トップページへ