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ケリの記録(2010年

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2010年のケリの概要です。(101119作成)

営巣を最初に確認したのは3月28日です。
ただし、この時すでに6か所で営巣していました。
つまり、例年の通り、もっと早くから活動していたものと思います。

終盤の方は、7月5日に生後間もない4羽のヒナと親鳥2羽の家族がいるのを発見。
このヒナは、8月18日、すくなくとも1羽が飛べるまでに成長していました。
推定ですが、この親子は、6月初めに抱卵開始、7月初めに孵化したものと思います。
これも昨年とほぼ同じ時期ということになります。
7月初旬には大方のケリは繁殖活動を終える時期で、幼鳥も大きくなって親鳥と一緒に
飛びまわっています。

今年は地元のMさんのお手伝いがあり、Aさんのリング装着数は過去最高の12個でした。
4年間の累計で36個になります。


   



5月1日 
今年の写真です。
雑草の生い茂る田んぼの中のことで、恐縮ですが全部このような写りです。

さて、雑草の中に、誕生して間もないヒナがいました。
ヒナは写真中央やや下の方にかすかに写っています。親鳥は2羽、右に並んでいます。
親鳥が見守っているところに、もう1羽のケリが近づいてきました。左の1羽です。
なぜか一直線に、ヒナに向かって進んでいます。
親鳥は、既に体を低くして、警戒の態勢です。



よそ者はヒナに近づきます。
繁殖中のケリは、縄張りには厳しいものがあります。



よそ者のケリは、ヒナに追いついてしまいました。
何だったのでしょうか。ヒナを攻撃するようなそぶりは見えませんでした。
もちろん、エサを運んできたわけでもないはずです。
ヒナはあまり警戒していません。でも、親は機嫌が悪そうです。



2羽の親鳥が、よそ者のケリをヒナから引き離しにかかります。
姿勢を低くして威嚇しています。
ようやくヒナは左に移動しました。
(左側の親鳥の左下に、ヒナがかすかに写っています。)



よそ者は、ついに隣の田んぼまで追い出されてしまいました。
よそ者と親鳥の間は畦があります。ここが縄張りの境界でしょう。



このよそ者のケリが、どういう関係だったのかわかりません。

ケリが繁殖できるようになるのは2年目からだと思います。
満1歳で繁殖しないと断言はできませんけど、満2歳になったケリが繁殖活動をしているのは
見ました。
前年生まれで繁殖活動をせず、ぶらぶらしている。そういったケリが何羽かいるとして、
自分の弟を眺めに来てしまって親に怒られた、シーンだったのかもしれません。

あるいは、ご近所を縄張りにしているケリが自分の子供と勘違いしたのかもしれません。
ただ、親鳥はヒナに一直線に近づいていくようなことは、ほとんどしません。
ヒナと付かず離れずの距離で見守っているだけです。

2011年の記録

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