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ケリの記録(2009年)

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2009年の記録の概要です。(090815作成)

今年は18か所で営巣、その内の3か所は同じ番が2回営巣したようです。
このうち、少なくとも7か所で孵化に成功しました。
現時点(7月末)で育っているのは、例年通り、10羽強だろうと思っています。

数字的には、昨年とほぼ同様でした。
ただ、昨年は総数69羽をカウントしたことがあります。(08年7月13日)
今年は、まだ今からかもしれませんが、09年7月12日の42羽が最多でした。

特筆すべきことは、以下の2点です。
1、赤リングを付けている親鳥がいました。(2007年5月に生まれたものです。)
この赤リングの親鳥を含む番は、今年、見事繁殖に成功し、2羽のヒナが育っていました。
で、バンダーのAさんが、その2羽を捕獲され、こちらにもリングを装着されています。
装着数の累計は、3年間で25羽になりました。

2、昨年11月、野鳥の会の会員さんより、小川町にリングつきのケリがいると連絡をいただきました。
9羽いたケリのうち、2羽にリングがありました。いずれも07年に装着されたものです。
この2羽を含む群れは、現在、更に移動したものと思われます。


   

今年は、ケリたちの面白い行動を見ました。
当初、求愛のディスプレイかと思って見ていたのですが、どうも縄張り争いだったようです。

3月17日
雑草の茂っている水田での出来事です。

夕方5時過ぎ、この2羽を発見しました。
面白い行動をしていました。2羽で並んで歩いています。仲良く歩いているようにも見えました。
ただ、動きがとても活発です。競争のような動きです。2羽の足がそろっているように見えました。
一直線に歩いたり、円を描くような動きだったり、かなり広い範囲を歩き回ります。
田んぼの半分ぐらいの範囲を使っています。
2羽が縦に並ぶことはありません。なぜかいつも横に並んで歩いています。



時々、ケリケリと鳴きます。一緒に立ち止まって鳴きます。



ところが、突然、争いが始まったのです。
かなり激しい争いです。



水しぶきをあげて取っ組み合っていました。



そして、相手の羽をごっそり食いちぎっています。
よく見ると、周囲のあちこちに羽が散乱していました。
取っ組み合いがしばらく続いた後、2羽で飛び上がりました。
上空を何度か旋回して、また2羽とも戻ってきました。
そしてまた、並んで歩き回るのです。

このような激しい取っ組み合いの喧嘩は、観察中の30分の間に2回ありました。
喧嘩をしていないときでも、前述した一見仲のいいようにも見える行進は継続しています。
また、事態に気づいたときには始まっていたので、どのくらい続いたのかわかりません。

2度目の喧嘩で、取っ組み合いが続いた後、また同じように飛び上がりました。
だが、今度は1羽は離れた場所に飛んで行き、見えなくなりました。
もう1羽は、争った場所に下りてきました。
勝負がついたようです。縄張り争いだったのでしょう。

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