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TC-17E2の事

250201
2025年2月1日
テレコンTC-17E2を買いました。安かったので。
と言うか、現在の定価が高すぎるような。大昔の定価ぐらいで買いました。もう、使う人もいないのでしょうね。
中古かもしれないと、慎重に開封しましたが、新品のようでした。
ま、分りません。いつ生産されたものか。売れ残りなのでしょうね。

さて、ここまで、サンヨン(VRなし)に、+1.4テレコン+FTZ2+Z63で使っていました。
これを1.7テレコンに入れ替えです。
サンヨン+1.7+FTZ2+Z63となります。

私の写真は全て、トリミングしています。
このサイトの写真はほぼ全部640x480ピクセルです。
結論から書くと、そのトリミングで切り取る部分が少なくなっただけ、という感じです。
つまり、画質に関しては変わらない、様に感じます。
まだ、2日間、2000枚ほどの写真での感想です。
撮影条件は、あまりよくなく、曇りの日でした。

今はこれが当たりまえでしょうか、以前のD500等に比べての話です。
シャッター速度が早くて、必要もない(事もない)写真が何枚もとれます。
必然的に枚数が多くなります。ちょっと油断すると1000枚を超えます。事後の処理が大変です。
私は毎日、写真はカメラからPCに移して、失敗しているもの、重複しているもの等を削除し、
使えそうなものは鳥種ごとに分類して保存しています。
専用にプログラムも組んでいます。でも、写真がたくさんあると大変なのです。

250206追記
さらに1600枚撮りました。
前記と違い、少し悪い感想になりました。
うーん、デジタルズームみたいな感じです。
今回は、対象の鳥がとても近くに居ました。
ですので、結果を見る時、縮小できません。
PCの画面いっぱいに表示されます。
これがデジタルズームみたいな感じで表示されます。
粒子が荒い、という感じです。そのように感じます。
大半がです。たまに、クリアに写っているものもあります。
そこで、考えました。ただ拡大しているだけだということです。
対象が近くて、ある程度大きいと分解しきれない、という感じです。
あと、明るかったので、絞りをF10に絞ると、ややいい結果が出ました。偶然かもしれません。
単なる手振れ、写し方が悪いだけかもしれませんし。
もう少し、このまま様子を見ます。
やはり、1.4が限度なのかもしれません。まだこの結論は早々すぎます。

250207追記
さらに1300枚撮っての感想です。
全体的にデジタルズームみたいな感じに見えます。
E800E+54で撮った時のきりっとした写真が少ない感じです。(無理もないかな、値段が3倍ぐらいか)
歩留まりが悪いです。ピントを外すことが多いです。
薄曇りでしたが、順光でした。川を泳いでいるカワアイサでした。
数えたわけではありませんが、ピントが合っている写真が半分ぐらいでしょうか。
ま、水の上は、もともと合いにくい場所です。やむを得ない部分もありそうです。
水上の野鳥は動物認識を使うと効果的なのかもしれません。
使ったり使わなかったりなので、どの部分が歩留まりがいいのか分りません。
次回からは、全部動物認識モードで撮ってみます。
このモードの不満は、2羽いたとき、後の個体に合う事がある点、です。
例えば、オシドリのオスメスが並んでいて、オスが手前、メスが後ろにいたときです。
メスにピントがあってしまうと悲しいです。
それに7,水面だと、波に合うこともあります。やはり水面の鳥は機械でも難しいのでしょうね。

250208追記
さらに1300枚撮っての感想です。
今回はISO上限を2500、シャッター速度下限を640にしてみました。絞りはF9です。
今回、更に大きな変更点があります。DXからFXモードにしました。
1.7でDXモードだと大きくは写ります。
しかし、特に近くを撮ると、デジタルズームみたいな仕上がりになりがちです。個人の感想です。
これはCMOSの一部分子しか使用しないのではないだろうか、という風に想像しました。
そのせいで、大きく写すと、粒子が荒くなるのではという推定です。
CMOSの小さいデジカメ画質になってしまうようです。
で、今回からFXにしました。ファイルの容量が大きくなるのが面倒ですが。
広く写しても、私、大半、トリミングして捨てますからね。

全て動物認識モードです。AFエリアは3Dトラッキングにしてあります。
このモードを選んだ理由は特にありません。幾つか選択できますが、どう違うのかが分りません。
強いて言うなら、シングルポイントAFから二目盛で移動できるからです。

結果です。歩留まりがかなり良くなりました。
ただ、そろそろ新しい機械に慣れたのかもしれません。
感じでですが、7割ぐらい写っていました。ピントが合っていました。
相手は鳥です、被写体ブレも勘案すると、もっと良くなるでしょう。
なにしろサンヨンは、1.7を入れても(入れなくてもですが)3mまで写りますからね。
Fullモードにすると手の届くような距離まで写ります。極端なクロースアップができます。
大きく写しても、画質の劣化はさほど見えません。

あと、明るさ補正が必要でした。
Nikonはといいますか、私の場合です、これまで使ってきたカメラのほどんどが、ひと目盛か二目盛分明るく写ります。
つまり、標準で暗いほうに補正が必要です。
このZ63もどうやら同様です。
ファインダーで覗いたとき、少し暗いなと感じる程度の補正が必要でした。
ここまでの失敗は、この明るさ補正に絡むものも多かったのだと思います。
ミラーレスなので、実際に写る明るさでファインダーに表示される、と考えていましたが、どうも違うようです。
ファインダーの明るさ調整はメニューにあります。設定方法がよくわからないので触っていません。

さて、次回からは、ISO上限を2000、ISO下限を200、シャッター下限を640、で試してみます。
ここまで、ISO下限を400にしていました。D800E等からの伝統です。Dではこれで十分でした。
これも200に落としてみようと思います。

250209
ISOは2000から200、シャッター速度下限640、FXモード、これでしっくりきます。
撮ったのは150枚ぐらいでしたが、考えていた程度の写りになりました。
不満は、手振れ補正をスポーツモードにしていて、これがあまり効きません。レンズがVRなしですので。
Z63以前はISO1600シャッター500にしていました。これに戻すべきかもしれません。
もうしばらく2000/200/640/F9/FXで試します。

250210
2000/200/640/F9/FX/3Dトラッキングでちょうど1000枚撮っていました。
そこで気づきました。ピントの合っていない写真だけを削除したら歩留まりが分かるということです。
今まで、ピントはあっていても、後ろ向きとか、同じ構図の写真とか、削除していました。
結果は、750枚残っていました。
削除したものには、被写体ブレとか手振れとかも含んでいるはずです。
結論は、上の設定で、8割がたピントが合う、ということです。
ファインダーを覗いていて気付いた点が、
やはり、2羽が前後に並ぶと後ろの方に焦点が合いやすい、
後ろを向かれると、背景に合いやすい、
逆に真正面を向かれても、それまで目にあっていた焦点が背景に飛びやすい、ということです。

250211
そこで、もう一回元に戻してみることにします。
1.4に変えます。ついでの他の設定も戻してみます。
1600/320/500/F8/FX/3Dトラッキングで試してみました。
前の設定との比較ですが、写りに関しては、こちらがいいような、変わらないような。
同じ条件ではないので比較が難しいです。
今回は800枚撮って、7割ぐらいの歩留まりでした。ほとんど晴天、順光での撮影でした。
少し数字が前回と比べて悪かったのは、対象の鳥の位置です。藪の中でしたので。
ただ、FXとDXを切り替えながら使ってみました。
そこで気づいたことがあります。
DXだと大きく写ります。FXだとファインダー上では小さいです。
そのため、FXでは目に焦点が合わない小さな鳥が、DXでは目に焦点が行きます。
目に合わせたと表示される小さな四角がDXだと出て、FXだと出ません。
まあ、対象の鳥が、微妙な距離だったということです。
つまり、普段はDXで撮って、あまりにも近い時はFXにする、この操作がいいということになります。
この考えを延長すると、1.7の方が焦点合わせにはいいという事になります。
オートフォーカスの時間は、1.4の方が早いのでしょうか。
いえ、対象のファインダー上での大きさが大きい方が焦点を合わせやすいという状況があります。
のなら、大きいテレコンがいいのかもしれません。
もう少し、このセットで試してみます。

250212
上のメモだと大きいと焦点を合わせやすい、という結論になります。
で、今日は途中から1.7に変えました。
1600/320/500/F8/DX/3Dトラッキングで撮影してみました。
結果は、少し粒子が荒いような気がします。カリッとした写真になりません。
まあ、撮影条件にもよるでしょうから、もう少し試してみます。
折角1.7を買っていますので。

250214
1600/200/320/F8/DX/3Dトラッキングで1300枚撮ってみました。
今回は鳥が比較的近くにいて、あまりにも近すぎる時にはFXに変えました。
で、FXとDXの写りの違いですが、ほぼありません。DXはFXを単純にトリミングした感じです。実際そうでしょうね。
ま、全体的に写りが荒いかな、というような気もしますが、だとしても気がする程度です。
サンヨンにゴーヨンの写りを期待する方が無駄だと思い知りました。
AFの効き具合は、FXとDXについて、これも変わらない感じです。今回はどちらにしても対象が近かったので。
どうでしょうかね、飛んでいる鳥を追いかける場合のAFですが、まだ、速度の速いタカ類に遭遇していません。
普通に飛ぶ鳥の場合、大体合います。合わないときも多々ありますが、これは自分の技術だと思える仕上がりです。

3DトラッキングAFですが、最近は全部これです。大体は満足です。
笑える時も多々あります。最近では笑って済ませる余裕もできました。
枝越しの場合、合う時もありますが、合わないことも多いです。全然違うところが目だと表示することもあります。
水面の野鳥の場合、これが問題です。
対象が1羽の時はおおむね目を見つけてくれます。
複数の場合、後ろの鳥に取られがちです。出来上がりが後ろの鳥に焦点では使えません。
小さな波を鳥だと勘違いすることもあります。

250218
上の設定でいいように思います。1.7です。数字を憶えにくいので同じ数字にしました。
1600/200/200/F8/DX/3Dトラッキング、(ISO感度1600-200、シャッター速度下限200)
当分、これで行きます。
動物認識は、(私としては初めての機能ですので)まあ、許容範囲でしょうか。
困るのは、上にも書いていると思いますが、複数の鳥がいる時、後ろの鳥にピントを合わせがちな点、
対象が画面の中央でなくともピントが合うこと。
これは、PCに移して取捨選択する際に、鳥が中央にいない場合、ひと手間必要になります。
PCでは中央部を拡大して処理していきます。端っこに鳥がいる場合は、そこを見直さないといけません。
数十枚の処理なら、まあ我慢しますが、数百枚、千枚越えの写真を見る場合に、これは面倒なのです。

追記ここまで

最低合焦距離、とでもいうのでしょうか、焦点が合う一番近い距離のスイッチに3mという物があります。
これが変わるのかと思いましたが、変わりません。どのテレコン付けてもでも3mまで写ります。
このスイッチをFullにすると、もっと近くも写ります。

EXIFを調べました。
結果、1.7は間違い、とまでは言いませんが、正しくは1.66666・・・だということです。
EXIFでは、焦点距離が500mmと表示されます。本来は510mmのはずです。
1.4で300x1.4=420、これは正しく表示されていました。
1.7だと、300x1.7=510です。
500mmなので検算すると、500/300=1.66666…です。
つまり表示は四捨五入してある、ということです。まあ、いいでしょう。

AFの動作は、1.4と変わらないように思います。
1.4も外した時、素の300mmで撮った時は、早かったような記憶があります。おぼろげですが。
まあ、300mmだと近いものしか写せません。ピントも合いやすいでしょう。
テレコンを挟むと、遠くが写せます。その分、遅くなるのはやむを得ない、という感じです。

大きく写ります。420と500の違い。80mmの違い、だけですが、かなり大きく写ります。
ですので、以前はあきらめていた距離でも何とか写そうとします。
ファインダーで覗いて、以前はピントが合わないなと思っていたような距離でも、ピントが追いかけます。

ただ、PCに移して、サムネイルを見ると、1.4の場合との違いはよくわかりません。
よく見返して、ようやく分る程度です。
でも、実際にファインダーを覗いた時は、明らかに違います。
同じ鳥を、同じ距離で見た時、撮った時です。大きく見えます。

逆に、現地で、ファインダーで対象の鳥を見つけるのに、とても苦労します。
AFの動きは、以前と同じように動いていると感じます。でも私が迷います。
何度も、ファインダーと現物を見直すことになりました。
ファインダーに対象の鳥が入ってこないのです。慣れかもしれません。

上の点、ちょっと説明が、難しいのでもう一回、別の方法で書きます。
鳥が、まあ写真が撮れる枝に止まった記時のことです。
前のセットでは、大体この角度、という見当で、鳥がファインダーに入りました。
今回のセットでは、それが空振りにになります。なかなか鳥を見つけられないのです。
何度も肉眼で見直すことになります。そういうケースが何度もありました。慣れでしょうかね。

上の理由の一つに、焦点以外のボケ具合も違うということでしょう。
以前のセットでは、対象の位置と焦点がずれていても何とかわかりました。
今回は、その差が激しいように感じます。倍率が高い、というのも原因かもしれません。

それに、以前から感じている、背景次第ではAFが迷う時がある事との相乗効果かもしれません。
具体的には、例えば10mの位置の立木の枯れ枝に鳥が止まっています。
しかし、その後方に枯れ木が何本かあり、背景に枯れ枝がたくさん見えています。
このような時に、AFが動かない時があります。つまり、ファインダーがボケたままです。
やむを得ず、立木の根元や地面に焦点を合わせて、カメラを上に移動させます。
この状態を、AFが効かない、というのであれば、その通りです。
ただ、これは以前からも多少はありました。
古い記憶で、断言ではありませんが、ゴーヨン+D800Eでも程度の差はあれ、同じだったと思います。

ということで、AFは効いている、でいいと思います。
蛍光灯の室内で、テレコンを入れ替えて、同じものを写した場合、私の感覚では、ほぼ変わらない速さでした。
もともと、AFに不満はありませんでした。
曇りの条件でも撮りました。AFは動きます。以前との違いは感じられません。

ミサゴを撮りました。
気付くのが遅れて、後ろ姿でしたが、5枚ほど、ピントは全部合っていました。
まあ、AFの性能に頼りたいのは、猛禽が近づいて来るときですので、参考にはならないかもしれません。
AFは逃げていく鳥には合いやすいものです。

解放絞りが大きくなっています。
1.4の時は5.6でした。今回は6.7です。
これに関しては、いつも一目盛、二目盛絞って、8.0で使っていました。
これからも8.0がメインですので、影響はなさそうです。

禁じ手の様ですが、テレコン二つを繋いで使うとどうなるのでしょうか。
300X1.4x1.6666=700mmです。700mmの超望遠が得られます。
試してみました。テレコン二つは繋げませんでした。残念。
ただ、2.0テレコンは、今後、試してみたいところです。

以降の試行錯誤は、Z63との取り合わせと、1.4との比較を試して別ページでメモしています。



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