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双眼鏡(10x35E2)の修理

160525
3年前に購入した双眼鏡10x35E2です。
1か月ほど前に、視度調整リングというのでしょうか、左右のピントを調整する部分、が、空回りするようになりました。
まあ、めったに調整する部分ではないのと、多少は動いていましたので、そのまま使っていました。
それが今日、そのリングの部分が外れて、ポロリと落ちてしまいました。
やむを得ません、修理に挑戦してみました。

外れたのは、下の写真で、右下の赤い円、左右の目のピントの補正をする部分です。
この写真は、組み立て終わった後に撮りました。
どうも、目盛りの位置が違うようです。180度ズレています。でも、動作には支障がありません。
このままにしておこうかと思いましたが、このページを作って、確認の意味もあり、やり直しました。
以下の記事にあるネジを3本締めなおすだけです。今では、おおよそ正常な位置になっています。


下の写真が、その外れたリングの部分です。
これには、上の写真の様に、目を保護するためのゴムのカバーが付いています。ここでは、それを外しています。
ゴムのカバーは簡単に外れます。外してみたら、このトラブルの原因が分かりました。

下の写真の赤い円の部分に小さな丸いものが見えています。
それはそれは小さなネジでした。裏側にあと2本、都合3か所に付いています。
これは、このリングを本体に固定するためのものです。
つまり、今回のトラブルはこのネジが緩んで、視度調整の機構が動かなくなり、しまいにはリングが外れてしまったものでした。

対策は、正しい位置に取り付けて、ネジを締めなおすだけの作業でした。
しかし、どのような構造になっているのか手探りで調べるしかなく、完了するまでは結構心配しました。
結果的には、構造は複雑なものではありません。
一つには、部品などが壊れたり、無くなったものではなかったことも幸いでした。

そういうことで、この作業に絶対に必要なものがあります。
小さなねじ回しです。1ミリぐらいのマイナスドライバーがないと、どうしようもありません。
また、このネジはこの状態で回しすぎると、どちらの方向へも落ちてしまいます。
やたらなところで落とすと見失うかもしれません。3つあるこのネジが一つでもなくなると、どうでしょう・・・。
固定できないでしょうね。


下の写真は、本体部です。
ここに上の部品をかぶせて、リングについている小さなネジを締めるだけです。
ただ、ネジの利く位置がとても狭く、何度もやり直しました。
結果、要領が分かりました。リングの部品と本体部をしっかりくっつけておくといいようです。

下の写真は説明のために中の部品を少し引き出しています。
パナマ帽のツバ見たいな円盤が2つ見えます。赤い矢印と黄色の矢印部分です。
これは、鏡筒というのでしょうか、それぞれが筒状になっています。
赤矢印の筒には中に接眼レンズがあります。
黄色の矢印の部品は、ツバの下の部分が大きなネジになっています。
つまり、この黄色の部分を回転させると、赤の接眼レンズ部分を上下させることができる訳です。
また、上の写真のリングの部分で赤の鏡筒を上から押さえつける構造になっています。これで赤の部分が上に抜けることもありません。つまり、現在外れているリングの部品は、この鏡筒部分にぴったり押し付けておかないといけません。

赤と黄色のツバの部分は、実際は隙間の無いようにぴったり合わさっています。この状態だと、上から押し下げます。
といいますか、実際には、この写真の様にわざわざ離す必要はありません。
個のツバの部分は、一か所、ストッパーになっていて、凸凹の部分があり、そこを合わせないときれいに接触しません。
奇麗に合わせて押し下げると、赤と黄色のツバの部分が密着します。

また、下の黄色の部分を指でつまんで、力任せに回すと、なんとか上下できます。
一番沈んだ状態だと上のリングの部分とうまく合いません。多少引き出した状態で上のリングを繋ぎます。
つまり、赤と黄色を密着させ、多少なり鏡筒部分を引き出した状態で、上のリングの部品をかぶせます。

なお、私は試していませんが、リングをネジで固定する前に、この状態で左右のピントを合わせて置けば、目盛りの位置を、一回できれいに合わせられるかと思います。
粘着テープなどで仮止めしておいて、指で強引に黄色部分を回転させるとピントの調整ができるはずです。(リングやゴムのカバーのない状態でレンズを見るのは難しいです。)

リングのネジは、丁度、黄色のツバの部分に固定するようです。多分。
リングの部分を黄色に固定し、リングを回せば、接眼レンズを含む全体の鏡筒が動き、左右の調整が出来るというわけです。
ネジは、この鏡筒部分にかぶせた時、隙間を作らずに押し付けておくと、正しい位置に来るようです。
ネジの締め具合ですが、どこまでも締まる感じでした。
あまり強く締めると壊れるかもしれないし、緩いと、当然空回りするでしょう。
この点は、あまり試すのも心配でしたし、適当にやりました。

161031追記
また同じ所が緩んで、リングが空回りするようになりました。前回、多少緩めに締めていたせいでしょう。
上の記事の通り、接眼部のゴムを外して小さなネジを締めなおすだけです。今回は強めに締めました。
本来、小さなくぼみにネジを合わせるような定位置があるのかもしれません。私には見えません。


下は、めでたく固定出来て、完成した写真です。これにゴムのカバーをはめれば終わります。
だた、本当は目盛りがある方ををこちら側に持ってこないといけませんでした。
この写真に見えている白い線とリング部分にある目盛りで位置を合わせます。というか、自分の左右の目の位置を覚えておきますよね。
このままでも、ピントの調整はできるようになりましたので、これでよしです。

と思っていましたが、面倒ながら、実際にはもう一回、やり直しました。

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